2014年4月27日日曜日

そして今日も行ってしまった

鉾立〜♪

今日は、リュックにスキーのストックをくくり付けて出発!
ということで、ちょっとですが登ってきました鳥海山。
とはいっても、時間にして40分程度。
ゴム長を履いて登ったのですがヘトヘトです。
初めて登るには十分すぎる斜度!


















スキーでもなくスノーボードでもなく徒歩!
ただ、もくもくと登るのみ。でもなぜか、それはそれで楽しい。
下りは、景色を見ながらと思っていたのですが、
足もとがザフザフで、景色をみる余裕もなく夢中で下るも、
休憩しながら、友人からもらった双眼鏡で山を見たり、写真を撮ったり、スケッチしたり、
春山を少々ですが満喫。

途中、鳥海山の写真を撮り続けているおじいさんと、スキーヤーのおじさんに遭遇。
どちらも、山の話やスキーの話、写真の話と盛り上がりつつ、
別れ際に「またどこかで会いましょう」とニヤニヤしながら、あいさつを交わしました。
きっとお互いに、いったい次はどこで会うんだ?と思っていたに違いない。
でも、またどこかで会ったらそれはそれで面白いなと思いつつ下山しました。

しかし写真にスキーと、同じ山にいて人それぞれの楽しみ方があるもんだなと思いました。

次はもう少し先まで登ってみよう。


は〜るばるきたぜ♪

鉾立〜♪


















函館の女ならぬ、鉾立の女って!?
そんな歌はないですが、カブで行ったもんで、歌いたくもなります。
県内ではありますが原付ですと、は〜るばる来たぜと言いたくなる距離感。

麓は桜でにぎわう4月25日象潟〜鉾立〜吹浦の「鳥海ブルーライン」が開通しました。
早速行ってみようと思い立ったのが午後1時。
着いてみると、ちょっと日も傾きぐあいでしたが、山は一面の銀世界。
ひんやりした、空気がまた清々しい。

鉾立でゆっくりしたい気持ちもありましたが、
ゲートが午後5時で凍結のため閉鎖。
2輪でおまけに後ろタイヤは減り気味とくれば、
すっ転ぶ前に早々と下山です。帰りは山形県の吹浦側に向かうと、
これまた綺麗な夕日に向かって走ることに。
そして、登りではあまり気にならなかった温度差を、
下りでは如実に感じながら麓が近くなるにしたがいポカポカ陽気。
季節を肌で実感できて、それがまた気持ち良い。

ちなみに、29日から象潟公会堂で版画家池田修三さんの展示
「いろどり」がはじまります。

版画も見て、もし桜が咲いていれば花見もして、
さらに冬の置き土産の雪景も見られる象潟。

この文章をまとめている先から、また象潟に行きたくなります。



2014年4月6日日曜日

流れ流れて今ここに

青空にさそわれて、原付に乗って出かけてみる。
4月はじめの日曜日とあってか、道路は混雑気味。

原付なので、ここは旧道から旧道へと住宅街を走る。
すると庭をいじっている人、植木を切る人と、
それを見て、雪がとけていがったなと思ってみたりして。

そんな中、信号待ちの際、ふと交差点角の家の、
庭先をながめていると…
ん!?なんでこんなところに?
いつも細い目の私が、細い目ながらも目を見開くものが!
といってもそんな大袈裟な物ではないのですが、


























鉄塔の碍子です。送電線や変電所でよく見かける、
鉄塔と電線の間にあるアレです。

この碍子はきっとその昔は、
高く見晴らしの良いところにあり、
もしかしたら街を見下ろしていたはずだろうに、
今は庭先で春の空を見上げることになろうとは。
でも、灯籠のように庭先のオブジェとして、
役割を送っているご様子。
どういう経緯でここの庭に来たのか摩訶不思議です。

そんなとき、ちょうど家の人が出て来たので聞いてみる。
しかし、どういう経緯でここに来たのかは忘れたうえに、
「にいさん、鉄塔愛好家だな〜」と言われたくらいにして。
ん〜全く謎に包まれたこの碍子。
でも、おじさんは「いいべ〜」と自慢げです。
碍子もなにやら喜んでいるような…

まっ!本来、鉄塔に設置してある物はこんなに顔を近づけて、
しげしげと見られるものではありません。
触ってみようものならビリビリものです!

本来のその物の役目を終えて、また全然違う役目を送っている碍子を見つけ、
一見、まわりの風景に溶け込んでいるようで、明らかに違和感があったのが、
私の中でとても面白く見えました。
そしておじさんの中では、碍子が自慢のオブジェとなっているのが痛快で、
充実している価値感をかいま見た気がして、
なんだかこっちも嬉しい気分になりました。

なかなか貴重なものを発見した4月最初の日曜日でした。

2014年4月5日土曜日

郷土の言葉

去年から私が町内会班長となりまして、主な役割としては回覧板をまわすことでした。

新年度となり班長最後の仕事は、今年度の総会の出欠とりまとめでした。

ご近所さんに夕方突撃晩ご…!と言いたいところですが、
しゃもじではなく、ボールペンを持ってまわりました。
そして、最後のお家におじゃましたときのこと。

奥からおばあちゃんが「今、ガス止めるからちょっとまってで〜」と聞こえてきました。

私は「ままざめしてるところ、すいません」と言うと、
おばあちゃんは嬉しそうに「あなたどこの出身?本荘だが?」と言いながら、
台所から歩いてきました。
「ままざめ」という言葉は秋田弁で「夕飯の支度」のことを言います。
おばあちゃんは本荘の出身で、言葉の響きから昔を思い出したようでした。

これだけの、会話だったんですが、場があたたかい雰囲気になりまして、

その後、おばあちゃんは自分の若い頃の話や、自分の父親の話などもしてくれました。
確か、おばあちゃんままざめ途中だったけどいいのかな?と気になりながらも、
おばあちゃんの、優しい笑顔に引き込まれ、ついつい話に聞き入ってしまいました。
最後は「一年間、ご苦労さん〜」と言われちょっとジーンときて、
でもまぁ、ただ回覧板まわしただけなんだよなと思いながらも、
やはり言われると嬉しいものです。

そんな会話に出会うと、やっぱり郷土の言葉はいいなと実感します。

いとも簡単に世代を超え、気持ちが近くなる不思議な言葉だなと。
しみじみと感じた夕方でした。